ガツガツ生きる!シニアの記録【起業を目指す編】

2023年12月21日・タイトルを変更しました。昨日付けで会社を退職。でも、これからも私らしく清貧とは遠いところで、ガツガツと生きて行こうと思います。

今井絵美子著「立場茶屋おりき」シリーズ4巻読了

実は先週末、福島県いわき市の湯本温泉に出かけてました。夕食は、いわき駅前の商店街にある居酒屋さんでとったので、そこでも本を読み、宿でも本を読み・・・結果、4冊を読了しました。

 

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で、昨日はわんず孝行とだんなちゃん孝行を兼ねて、ドライブに行ってきました。

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このドライブで、白河市南湖公園にもよりました。フキノトウが芽を出していました。

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この公園には、鉄棒と滑り台があります。ここに来るたび、夫は逆上がりに挑むのですが( ´艸`) 足は上がるけど、身体が上がらず、毎回「うぉ~」と言いながら断念します。夫の名誉のために画像を掲載はしませんが、毎回爆笑です(笑)

 

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南湖公園で拾った松ぼっくりに、ニスのスプレーをしてお地蔵さまにお供えしました。ウクライナの子供たちを、お守りください。早く平和が訪れますように。

 

立場茶屋おりきシリーズ読了

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立場茶屋とは、江戸時代の街道沿いにあった、駕籠かきや馬、街道を行き来する商人たちが休憩する掛茶屋をいうそうです。

 

掛茶屋は、すだれなどをかけただけの粗末な小屋を意味するようですが、この本に登場する立場茶屋は、もっとしっかりした立派な建物のようです。

 

立場茶屋おりき「行合橋」

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行合橋とは、男と女が出会い、時には分かれる橋という意味だそうです。この本は、シリーズ2巻目のようですが、如月鬼一郎という、たぶん1巻目に登場したのだろう記憶喪失の武士が中心に話が展開されていきます。

 

さらに、三吉という男の子がさらわれたり、亀蔵親分の義妹が男に騙されて妊娠してしまったり・・・波乱万丈な展開がスピーディーで、つい読むことをやめられませんでした(;^_^A

 

立場茶屋おりき「月影の舞」

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江戸で大きな地震が起こります。おりきが経営する旅籠は、さして被害も受けませんでしたが、茶屋の被害は惨憺たる様相です。

 

茶屋を立て直す間、従業員はあちこちの店で働かせてもらうよう手筈を整えたおりきですが、一番遠くにたった一人で預けた又市がいじめに合い、寂しさから悪い仲間に入ってしまい、最後に殺されてしまいます。

 

悲嘆にくれるおりきですが、地震で親を失った子たちを引き取ったり、亀蔵親分宅のいざこざに心を痛めたり・・・思いやりを絵に描いたようなおりきの活躍が描かれています。

 

立場茶屋おりき「母子草」

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人が人を思う。父が子を思い、母が子を思う。そんなテーマで書かれたものです。辛い目にあっても、決して切れない絆を、仏性のおりきが手助けしたり、見守ったりしながら話が進んでいきます。

 

おりきが営む旅籠の板頭巳之吉の腕がさえわたり、本を読んでいるだけで「美味しそう」と思わず声がでてしまいます( ´艸`)

 

立場茶屋おりき「願の糸」

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七夕の短冊に願いをかける。震災でみなしごになってしまった子供たちのための「あすなろ園」で、そんなも催しがありました。このころはまだ元気だった善助じっちゃん。

 

京都に絵の修行に行っていた三吉が、数年ぶりに江戸にもどります。先にさらわれて三吉は、助け出されましたが、耳が聞こえなくなっていました。しかし、絵の才能を見出され、絵師として一人前になるべく京都に行っていたのです。その三吉を、孫のようにかわいがっていた善助です。

 

三吉の将来を思い、泣く泣く手放した善三でした。が、脳梗塞を患ったり、少しボケたようになってしまったり・・そんなときに三吉に会えて、元気な善助に戻ったようでしたが・・

 

三吉が宿を立って直ぐに、新しく立て直している善助たちの家をにこやかに見つめたまま、静かにこと切れていました。

 

おわりに

シリーズを探して、もう少し読んでみたくなりました。当時の江戸言葉が独特で、最初はすんなりと入ってこなかったのですが、こうしてシリーズで読むうちに馴染むようになってもきました。

 

本って、楽しいですよね^^