宮城谷昌光著「三国志十一巻」を完読しました。あぁ・・もう残すところ12巻のみ。曹操のおじいさんにあたる時代から始まったこの物語も、もう直ぐ終わるんだと思うと寂しく感じますね(;^_^A
この本は、アトムが亡くなる直前から読み始め、あの子が亡くなる前夜は、アトムの目の前に座ってこの本を読みながら、時々お喋りをしていた感慨深い本でもあります。
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さて、感想を少し(⌒∇⌒)
曹叡が亡くなり、太子の補佐についた曹爽と司馬懿。人の良い曹爽は、周りの家臣たちにたぶらかされて、自分の能力を過信し、政治が危うくなってきます。
大博という地位に追いやられ、実権を奪われた形の司馬懿が立ち上がります。曹爽らを誅滅し、政治の立て直しを図ります。
一方、呉や蜀も国力が衰えはじめ、それぞれが迷走を始める様子が描かれています。
一時代を築いた英雄たちが姿を消し、その子や孫の時代になってくると、よほどの補佐役や規律がない限り、国の存続は難しいものだと言うことを、三国志の十一巻では物語っているように思います。
魏は、司馬懿もなくなり、その子司馬師の時代へ。ここでも、クーデターが画策されるのですが、とりあえずは大事になるまえにそれを抑える司馬師。
この後、司馬師の弟・司馬昭が中央政府に召喚されるのが十二巻。しかし、晋が建つまでには、司馬炎までの時間が必要なはず。駆け足で語られるのだろうか。。