ガツガツ生きる!シニアの記録【起業を目指す編】

2023年12月21日・タイトルを変更しました。昨日付けで会社を退職。でも、これからも私らしく清貧とは遠いところで、ガツガツと生きて行こうと思います。

読了!今野敏著「禁断」・村山早紀著「風の港」

最近、本を読む時間がめっきり減りました。朝5時に起きるということは、夜9時には眠たくなるということで・・・この時期、毎晩夕食後にシフォンケーキを焼いていることもあって、読書タイムが削られてしまいます(;^_^A

 

今野敏著「禁断」横浜みなとみらい署暴対係シリーズ

以前にも読んだかもしれない本なのですが、まったく記憶には残っていませんでした(;^_^A こうしたハードボイルド系の小説、特に今野敏さんのは沢山読んでいるので、色々と記憶が混ざっているのかもしれませんね(笑)

 

今回も、御多分に漏れず、警察を舞台にした暴力団がらみの事件解決に奔走する、暴力団対策課の活躍を描いています。

 

登場人物は99%男性、そのうえ、警察官通しの縄張り争いも、鼻で笑いたくなるほど滑稽な、ザ・男社会です。

 

でも、こんな風に、余計な感情を持ち込まず、テレビの画面を見てるような小説が好きなんです。何も考えなくて良いからこその息抜きだと思っているので(;^_^A

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【中古】禁断 横浜みなとみらい署暴対係 / 今野敏
価格:571円(税込、送料無料) (2022/11/23時点)

楽天で購入

 

でも、この前読んだ、若さを保つ方法の一つに、前頭葉を使うというのがありました。小説も、いつも同じものばかりを読まないというのが大切だとか・・・

 

そこで私が選んだのが、村山早紀さんの「風の港」でした。

 

村山早紀著「風の港」

空港で、たまたま同じ時間にそこにいて、ほんのちょっとだけ人生を交差させた人たちの物語です。

 

チョッとファンタジーな要素もありますが、それがイヤではありませんでした。とっても優しくて柔らかい空気が文脈を流れていて、いつの間にか涙がジンワリと浮かんでくるような小説です。

 

最初は、夢を捨てて実家に戻る漫画家が登場し、時間つぶしに書店に寄ります。そこで、自分の書いていた漫画がクローズアップされていることを知り、改めて書くという方向に進もうとします。

 

2話目は、その書店で働く若い女性の話です。少し時間軸がズレていて、それがまた新海監督が描くものと近しい空気感があって素敵です。

 

3話目は、その書店にやってきた女優と、新人賞を取ってその授賞式に参加するためやってきた2人の女性客の話です。実はその2人は、中学生の時以来会えなかった親友同士。いろいろな思いが交錯し、寂しいとか嬉しいといった感情の花が咲いたようなストーリーです。

 

4話目は、3話で登場した2人の女性がみかけた魔女の話。そして、5話目では、その魔女と漫画家と新人賞の作家が同じホテルで朝を迎え、それぞれの細い線が少しだけ絡まります。

 

空港って、そうだねぇ・・・留まる場所ではないものねぇ・・・風のように人が行き来する場所。そして、見知らぬ人たちが、少しだけ同じ時間を共有し、その後またそれぞれに場所に向かって飛んでいく場所だものねぇ・・と、チョッとセンチメンタルな気分になりました。

 

もう寝なきゃと思いつつ、ギリギリまで毎晩読んでしまいました。就寝前には、こんな本もありだと思います。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

風の港 (文芸書) [ 村山早紀 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2022/11/23時点)

楽天で購入

 

 

また、別の作品も借りてみたいなぁと思いました。